近年、計測技術の高精度化、プロセッサ性能の向上、ネットワーク技術の進展に伴い、学術および産業のあらゆる分野において取り扱わなければならないデータサイズがますます増加傾向にあります。また、今日学術および産業のもつ複雑な問題を解決していくためには、世界の研究者や技術者が一丸となり、その知識や専門性を集約して共同・協調していくことが必要不可欠です。そのような観点から、われわれの研究グループでは、主として科学の実際問題(e-Science)をターゲットとして、世界の研究者や技術者と連携・共同しながら、問題解決のために真に有用かつ有効な情報技術、特に、グリッドやクラウドといった広域分散計算技術、計算性能を追求する高性能計算技術、計算結果を分かりやすく提示する可視化技術を中心としたミドルウェアやツールの開発を推進しています。サイバーメディアセンターの有する豊富な計算資源を活用できる点、国際的な研究チームと連携して実践的かつ実用的な情報技術の創生を目指す点がわれわれの研究グループの特徴です。

広域分散計算技術

Grid ComputingやCloud Computingに代表される、複数の管理ドメインにまたがる計算技術についての研究を行っています。広域分散計算技術を実現するためのシステム基盤技術全般に着目して研究を行っています。

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大規模可視化技術

TDW (Tiled Display Wall)を利用した、大規模可視化技術に関する研究を行っています。ネットワークを利用した可視化技術、近年では、Software Defined Networking (SDN) に着目しています。

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高性能計算技術

MPI (Message Passing Interface) 通信の高速化、資源管理ミドルウェア等、計算の高速化を目的とした研究を行なっています。

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e-Science

広域分散計算、高性能計算、可視化技術を科学へ応用し、情報科学および対象となる科学分野の両面から検証を行っています。

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